Coco Avant Chanel



僕が初めてパリにあるRue Cambon(カンボン通り)の31番地を訪れたのは、いまからおよそ20年前。

当時ミラノに住んでいた僕は、ロンドンに住んでいる友人の所に遊びに行く、まさに「途中」に立ち寄ったのです。

ある理由だけのために…



シャルルドゴール空港に降り立った僕は、そのままタクシーでコンコルド広場の近くにあるRue Royaleの花屋、LA CHAVMEに直行しました。






そして当時のフランスの通貨で750フランした白いユリの、(かなり大きな)花束を抱えてカンボン通りの31番地まで向かったのです。




そう、まさに僕は↑この場所に立って、ある瞬間をずっと待ち続けていました。



どのくらいの時間が経ったのでしょうか。
年端もいかないアジア系の男の子が自分の背丈の半分くらいの大きな花束を抱えているのですから、今考えてみれば相当お寒いのですが、その時はそんな事すら気にならずに…(嘘です。ちょっとっていうか結構恥ずかしかったです。)

次に案内されたのは、映画でも最後のシーンに登場する有名な鏡の階段を上って、上階の重厚な扉の前でまた更に待つこと数十分。

中からその声が扉伝いに聞こえていました…

そして、ついにその時が来たのです。

重そうな扉が開き、ココ・シャネルが使っていた部屋から出てきたのは…


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ようやくインタビューが終わった僕の憧れだった、CHANELのミューズ、INES DE LA FRESSANGEだったのです。

それまでもモデルとしてCHANELのショーに出ていた彼女は、新しいミューズとして専属契約を結んだ後も、今までの既存のモデルという殻を破り、その自由な表現でランウェイ、そして実生活でも活躍してきた彼女は、度々その独創性をココと同じになぞられたものでした。

そう、ちょうど「スーパーモデル」っていう言葉や定義の源みたいな感じがします。

まぁ、憧れ以上に、16歳の時に僕の人生を左右するターニングポイントにもなった人だったので、かなりの思い入れもあったなぁ…なんてチラチラ思い出しながら観ていました(笑)

ただそれ以上にこの映画を見て思い起こされたのは、ブランドでもなければロゴでもない、なぜ人はデザインに魅了されるのか…という根本的な事でした。

そのデザインや創作の背景にある想いっていうか…

久しぶりにちゃんと心して、服を買いに行きたい気分になりました。




史実や原作にどれくらい忠実かはそれぞれに任せるとして、良い映画だと僕は思います。


それにしても、良く当時の領収書なんて取ってあったなって、我ながらビックリです。

よっぽど嬉しかったんだなぁ…



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コメント(1)

I thought you were going to chip in with some decisive insigth at the end there. Not leave it with 'we leave it to you to decide'

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このページは、Fumiaki ISHIMITSUが2009年9月29日 18:00に書いたブログ記事です。

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